健康に生きることが最高の幸せ
20世紀初頭から21世紀の現在まで、医学の進歩は目覚しいものがあります。それに比例してか日本の平均寿命も
昭和22年に、 男性50.06歳、女性53.96歳であったものが
平成14年には男性78.32歳、女性85.23歳と、
実に30歳も長生きするようになってきています。これは生活様式の変化も大きく、住宅のレベル向上や、上下水道の整備、家電などの生活必需品の完備、栄養価の高い食事の摂取、交通機関の整備などが考えられますが、最も大きな要因はと考えると医療の向上ではないでしょうか。
保険を使いやすく誰でも平等に医療機関を利用でき、また交通機関の整備により遠くの専門病院へ通院することも可能になっています。もちろん医療技術もすごいスピードで日々進化しています。
しかし、ベッドの上で寝たきりなどただ単に長生きするだけでは意味がなく、「生活の質の向上」が叫ばれています。つまり、寿命を終えるまでボケることなく、健康に食べ、歩き、そして日常生活を楽しめる期間をいかに長く持つかが21世紀の医療に求められているものではないでしょうか。
病気を治すから予防するへ
みなさんが何らかの病気になった時、相談の窓口となるのは、病院やクリニック、薬局などの医療機関でしょう。そこで自分や家族が直面している症状や病状を話し、治療へ進んでいくのが一般的です。
これは何らかの症状が起こってからアクションを起こすため、ある意味受身の医療ということが出来るでしょう。また、治療の主体は我々のような医師が担当することとなります。
しかし、我々が提案しているのは従来のスタイルとは違います。なぜなら、ここまで医学が発達してくると、病気に罹る前にそれにならないように予防したり、その兆候を察知して未然に防ぐことも可能になってくると思われます。
生活習慣を改善して、病気を予防しようという現在の厚生労働省の試みも当然の流れということが出来ます。
また、普段の生活をちょっと注意してやるだけで明らかに体質が変わり、アレルギーや肥満などにより起こる病気の発生を予防できることも判明してきております。
このように我々が提案するのは、日頃の管理で健康を維持する、病院へ罹るほど重症化させないなどです。決して医療機関に罹るなといっているのではありません。本当に医療機関を必要としている人とそうでない軽症の人とを分け、軽症の人は症状が出ないように、少しでも軽く済むように家庭で自分達で対処出来るものは対処してほしいと考えるのです。
もちろん我々医者はいろいろなことをお手伝いさせて頂けると思います。
医療機関へ行く前に家庭で病気の発生を食い止め簡単な治療も行う
自分の身体の状態を最もよく理解しているのは、ご自分自身やお母さんなのではないでしょうか。少なくとも他人である医療関係者ではないでしょう。
もっとご自分自身の家族の健康に興味を持ってもらいたい。それが我々の切なる願いです。
ご自分自身やお母さんにセラピストになってもらうことで、ご自分や家族の健康管理はもちろんのこと、病気の発生を予防、または未然に防ぎ、重症化を防ぎ、家庭でできることは家庭で行うことを可能にしていきたいと考えています。
「医者や弁護士、僧侶は人の不幸を飯の種にしている。」
という面白い言い伝えがあります。これは誇張され皮肉られていますが、医者として人々の健康管理や増進に関わっていきたいと常に考えています。
ですからこそ、医療機関での医療から一歩踏み込んだ家庭での医療、一人一人がセラピストとなり医療に関わっていく姿こそ、真に開かれた医療と呼べるのではないでしょうか。 |